システムトレードのおすすめ比較ランキング!
本記事はFXサプリ編集部が独自に制作しています。各FX業者や証券会社は、コンテンツ制作やおすすめ業者の選定に一切関与していません。【PR】本記事は広告を含みます。
24時間システムが自動的に取引を行なってくれるシステムトレード。
FX初心者にも簡単に利用できるシンプルなツールが増えたことで、システムトレードはますます人気を集めています。
こちらのページでは、システムトレードの選び方から賢い運用のコツ、さらにシステムトレードが利用できるおすすめFX会社までご紹介していきます。
水上 紀行
バーニャ マーケット フォーカスト代表
1978年三和銀行(現、三菱UFJ銀行)入行。1983年よりロンドン、東京、ニューヨークで為替ディーラーとして活躍。 東京外国為替市場で「三和の水上」の名を轟かす。1995年より在日外銀において為替ディーラー及び外国為替部長として要職を経て、現在、外国為替ストラテジストとして広く活躍中。長年の経験と知識に基づく精度の高い相場予測には定評がある。著書はこちら
Twitter:@mizukamistaff
ブログ:Banya Market Forecast オフィシャルサイト
メルマガ:水上紀行FXマーケットフォーカスト
システムトレードとは?
システムトレードとは、トレーダーに代わってシステムが決められたルールに従って機械的に取引を行うものです。
あらかじめ設定されたルールに条件が合致すると、自動的に注文が執行されます。
例えば、「毎日朝の7時に米ドル円1,000通貨単位を買う」というプログラムがあると、朝の7時になるとシステムが自動的に取引を行ってくれます。
こちらの例は非常にシンプルな取引ルールですが、これもシステムトレードの一つです。
実際には、複数の条件がもう少し複雑にルール化されており、そのルールに従って繰り返し取引を行うのがシステムトレードです。
システムの選択とタイミングで勝敗が決まる
システムトレードは自動的に売買を行ってくれるものですが、ほったらかしにしておくと勝手に残高が増えていくというわけではありません。
どのような相場の時にどのシステムトレードを稼働させるのか、今の相場状況にマッチするシステムトレードを選ぶ必要があります。
どのような相場であっても永久に勝ち続けるシステムトレードというのはないため、相場の変化に合わせて稼働させるシステムトレードを定期的に入れ替える必要があります。
システムトレードで儲かるか損をするかは、システムの選択とタイミングによって決まります。
システムトレードと裁量取引
システムトレードに対して、トレーダー自身の判断で取引を行うことを裁量取引と言います。
裁量取引は為替ニュースやチャート分析を判断材料として、自分自身で売買タイミングを見計らって取引を行います。
FXの取引手法は裁量取引とシステムトレードの2つに分けることができ、それぞれ以下のような特徴があります。
取引方法 | 裁量取引 | システムトレード |
---|---|---|
メリット |
低コスト |
24時間トレード可能 |
デメリット |
分析が必要 |
コストがかかる |
システムトレードは一旦稼働させてしまえば、あとはシステムが24時間決められたルールに従って売買を繰り返してくれます。
仕事をしている時間や寝ている間にもツールが取引を行ってくれて、ロジカルな取引が行えるのがシステムトレードの特徴です。
システムトレードの種類
FXのシステムトレードは、「リピート系」「選択型シストレ系」「開発型」の3種類に分けることができます。
リピート系とは?
出典:FXブロードネット
システムトレードの一つ「リピート注文」とは、売買方向(買いまたは売り)や売買を繰り返す値幅を設定し、その条件に従って取引を自動的に繰り返すシステムトレードです。
多くのリピート注文は同価格帯で上げ下げを繰り返す「レンジ相場」に強い傾向にあります。
上げ下げを繰り返す中で何度も売買を繰り返すことで利益を獲得し、売買方向が予想通りだった場合には大きく利益を上げることもあります。
反対に、思惑とは逆方向に相場が動いた場合には含み損を抱えることになります。
安く買って高く売るを繰り返す、最もシンプルなかたちのシステムトレードです。
リピート注文は単純な仕組みのシステムトレードですが、実績が良いツールやシステムも多く、トレーダーからの人気が高いのもリピート型のシステムトレードです。
選択型シストレ系とは?
選択型のシステムトレードとは、あらかじめ自動売買のプログラムがいくつか用意されており、自動売買プログラムを選ぶだけでシステムトレードが始められるというものです。
あらかじめ用意された自動売買プログラムの中から成績の良いものを選択し、取引開始ボタンをクリックするだけで自動売買ができるようになります。
中にはプロトレーダーが考案した自動売買プログラムもあり、それらを稼働させるだけでプロトレーダーと同じ考えに基づいた取引を行うことができます。
自動売買プログラムの中身や取引ルールは非公開のものが多くなりますが、主にはテクニカル分析(チャート分析)に基づいたルールがプログラムされています。
開発型とは?
高度なチャート分析やプログラミングの知識がある方なら、自分でシステムトレードのプログラムを開発・作成することも可能です。
開発型のシステムトレードで有名なものには、ロシアの企業が提供している「MT4」というツールがあります。
MT4にEA(エキスパートアドバイザー)と呼ばれる自動売買プログラムを設定することで、自分の考えに基づいたシステムトレードが可能になります。
EAはネット上で販売もされているので、EAを購入してMT4に導入することでもシステムトレードを行うことができます。
ただし、自動売買は為替相場に合わせて定期的に設定変更する必要があるため、購入したEAは成績が落ちてくると新たに別のEAを買い直す必要があります。
MT4でシステムトレードを使いこなすには、FXだけではなくプログラミングやサーバー設定等の知識を必要とすることもあるので、システムトレードを開始するまでに途中で挫折してしまう人もいます。
上級者の方を除いては、リピート系か選択型シストレ系を選ぶことをおすすめします。
システムトレードおすすめランキング
MT4を使ったシステムトレードは上級者向けで、プログラミングの知識を必要とすることもあります。
したがって、ここでは初心者から中級者でも使いやすいリピート系と、選択型シストレ系のシステムトレードについておすすめツールをご紹介していきます。
FX会社 | タイプ | 米ドル円 | 手数料 | 最低取引 |
---|---|---|---|---|
![]() 詳細へ |
リピート |
変動 | 無料 | 1,000通貨 |
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リピート | 3.3銭 | 無料 | 1,000通貨 |
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リピート | 2.0銭 | 無料 | 1,000通貨 |
![]() 詳細へ |
リピート | 1.0銭 | 40円 | 1,000通貨 |
※手数料は1,000通貨あたりの往復分(新規・決済)です。
みんなのFX「みんなのシストレ」
- 選択型シストレとリピート系が使える
- 実績ランキングから選ぶだけの簡単設定
- プロのFXトレードをコピーできる
みんなのシストレでは、シンプルに売買を繰り返すリピート注文と、自動売買プログラムを選ぶだけの選択型シストレの両方が利用可能です。
選択型シストレでは、数百種類もの自動売買プログラム(みんなのシストレではストラテジーと呼称)が用意されており、損益や勝率のランキングからプログラムを選ぶことができます。
また、みんなのシストレの最大の魅力とも言えるのは、稼いでいるFXトレーダーのコピートレードです。
コピートレードでは、FXの裁量取引で稼いでいるトレーダーから売買のサインを自動的に受け取り、自身のFX口座で同じように取引を行います。
稼いでいるトレーダーの実績を確認して選ぶだけでコピートレードができるので、FXに関する知識を最も必要としないシステムトレードです。
過去には有名なプロトレーダーも登場しているので、少額でみんなのシストレのコピートレードを試してみるのも良いでしょう。
リピート注文や選択型シストレに加えてソーシャルトレードも利用できる、みんなのシストレでは豊富なシステムトレードを提供しています。
ツール名称 | タイプ | 米ドル円 |
---|---|---|
みんなのシストレ | 選択型シストレ
リピート型 |
変動 |
通貨ペア | 最低取引 | 手数料 |
33種類 | 1,000通貨 | 無料 |
インヴァスト証券「トライオートFX」
- 初心者も簡単の選ぶだけの自動売買
- 中上級者はカスタムも可能
- 豊富な自動売買プログラム
インヴァスト証券では、リピート系のシステムトレード「トライオートFX」を提供しています。
リピート注文の設定はあらかじめインヴァスト証券が行なっているので、それらの中から実績が良いものを選ぶだけでリピート系のシステムトレードを始めることができます。
リピート注文設定は収益率などでランキング表示されているので、FX初心者でも実績の良いプログラムを選びやすいように工夫されています。
収益率160%超え※を記録した設定もあり、これまでに高い実績を残しているシステムトレードです。
※「コアレンジャー_スイスフラン/円」の2018年1月〜2020年6月30日におけるシミュレーション結果です。
また、あらかじめ設定されたリピート注文設定はカスタマイズすることも可能です。リピート注文設定を一から自分で決めることもできるので、中級者や上級者の方は自分の考えをシステムトレードに反映させることも可能です。
実際にシステムトレードを稼働させる前には過去のチャートを使ってどのくらい稼ぐことができたのかシミュレーションすることも可能なので、収益率や損失をある程度確認してから始められるのも魅力です。
また、インヴァスト証券は手数料無料でなおかつスプレッドが狭いので、システムトレードにかかるコストを抑えることができます。
システムトレードのコストを比較する際にはスプレッド+手数料で計算する必要があります。
ツール名称 | タイプ | 米ドル円 |
---|---|---|
トライオートFX | リピート型 | 3.3銭 |
通貨ペア | 最低取引 | 手数料 |
23種類 | 1,000通貨 | 無料 |
アイネット証券「ループイフダン」
- 手数料が安いシステムトレード
- 設定がシンプルで簡単操作
- 顧客の資産は平均27%増加
ループイフダンも先述のトライオートFXと同じく、安く買って高く売るを繰り返すリピート系システムトレードです。
ループイフダンは数あるシステムトレードの中でも、設定が非常にシンプルで簡単です。
「何円で買って何円で売る」の値幅設定はあらかじめ決められたパターンが用意されているので、システムトレードが初めての方でも簡単に始めることができます。
反対に、値幅はあらかじめ決められているため、細かい設定変更には対応できないのがループイフダンのデメリットです。
FXの知識や経験が豊富な方で、相場に合わせて柔軟に設定変更したいのであればトライオートFXがおすすめです。
リピート系のシステムトレードをはじめて利用する方で、値幅や必要資金の感覚が掴めない方であれば、まずはシンプルなループイフダンから試してみると良いでしょう。
ループイフダンは、レンジ相場では細かく売買を繰り返し、トレンド相場では相場を追いかけながらどんどん利益を積み上げていきます。
反対に、予想とは逆の方向に為替レートが動くと損失が増えていくことになります。
アイネット証券のループイフダンでは、今後為替レートがどちらの方向に動くのか、予測して利用することが大切です。
アイネット証券ではループイフダンの実績も公開しており、ループイフダンを利用している顧客の資産は平均27%増加しています。
※2020年4月1日〜2021年3月31日にループイフダンで運用中の顧客を対象とし、4月1日と3月31日の各口座の利益率の平均値。
また、2019年度の実績では、ループイフダンで自動売買を実践した人の約80%が資産を増やしています。
コロナウイルスにより多くの投資家が打撃を受けた2020年4月1日〜9月30日にかけても、ユーザーの平均利益率は+14%と安定ぶりを見せつけました。
また、アイネット証券の「ループイフダン」は、取引手数料無料で利用できるのも大きなメリットです。
スプレッドは広めの設定となっていますが、合算してもシステムトレードにかかる取引コストが安いFX会社です。
まずはコストを抑えてシステムトレードを始めてみたい方は、アイネット証券のシステムトレードを試してみると良いでしょう。
ツール名称 | タイプ | 米ドル円 |
---|---|---|
ループイフダン | リピート型 | 2.0銭 |
通貨ペア | 最低取引 | 手数料 |
20種類 | 1,000通貨 | 無料 |
外為オンライン「iサイクル2取引」
- 為替変動幅を自動で追尾
- 為替の上昇・下落を自動で判断
- 無料セミナーが豊富
外為オンラインでは、リピート系のシステムトレード「iサイクル2取引」を利用することができます。
設定がシンプルなシステムトレードで、「通貨ペア」「買いor売り」「想定変動幅」「運用する資産」の4項目を入力するだけで、その他の条件設定は自動的に最適化されます。
想定変動幅とは、為替レートが何円〜何円の間を行き来するのか、為替レートを「幅」で予測します。
設定が難しいようであれば、あらかじめ用意された設定を損益ランキングから選ぶだけでもシステムトレードを始めることができます。
また、iサイクル2取引には「トレンド」という機能が搭載されています。
「トレンド」とは、システムが為替レートの上昇or下落の方向を自動判別してくれる機能です。
システムトレードの開始時に上昇トレンドであれば買い注文、下降トレンドであれば売り注文を自動的に選択します。
リピート注文の稼働中にトレンドの方向が変わると、「買い」や「売り」の方向を自動で反転させます。
さらに、トレンド相場の局面では為替レートを自動追従して注文を繰り返すことで、大きく利益を上げることも可能です。
今後の為替レートの動きを予測するのが難しいようであれば、自動判別してくれる外為オンラインのiサイクル2取引がおすすめです。
また、外為オンラインは顧客サポートや投資教育にも力を入れているFX会社なので、システムトレードについてしっかりと学びたい方にも最適な環境のFX会社です。
セミナーは全国の主要都市で開催され、iサイクル2取引の運用方法や為替分析についても学ぶことができます。
会員限定でZoomのオンラインサポートも行っており、講師によるマンツーマン指導も受けることができます。
女性講師も在籍しているので、女性の方でも安心してセミナーを受けることができます。
ツール名称 | タイプ | 米ドル円 |
---|---|---|
iサイクル2取引 | リピート型 | 1.0銭 |
通貨ペア | 最低取引 | 手数料 |
26種類 | 1,000通貨 | 40円 |
※手数料は1,000通貨(南アランド円は1万通貨)あたりの往復分(新規・決済)です。
システムトレードを選ぶポイント
システムトレードを提供しているFX会社や証券会社はいくつかありますが、それらの中から最適なシステムトレードを選ぶためにはどのような点に気をつければ良いのでしょうか。
システムトレードを選ぶコツについて以下に解説します。
レベルに合ったシステムトレードを選ぶ
システムトレードには様々なツールがあり、それぞれ利用難易度も大きく異なります。
中にはレベルの高いテクニカル分析(チャート分析)を必要とするものや、プログラミングなどPCに関する知識を必要とするものもあります。
レベルに合ったシステムトレードでないと、誤った運用によりリスクを背負うことにもなりかねません。
FX初心者の方やシステムトレードを初めて利用する方であれば、リピート系または選択型シストレ系がおすすめです。
特にリピート系は非常にシンプルな売買ルールに基づくシステムトレードですが、長く着実に利益を上げているシステムトレードにはシンプルな仕組みのものが多いという考えのトレーダーも多く、リピート系は近年非常に人気の高いシステムトレードとなっています。
コストが安いシステムトレードを選ぶ
システムトレードを選ぶ際には、利用コストが安いツールを選ぶことも大切です。
運用成績の良いシステムトレードであっても、利益の半分程度が実質的なコストとして差し引かれるものもあります。
システムトレードのコストを比較する際には、取引手数料とスプレッドの両方を合わせて比較することが大切です。
先述したおすすめのシステムトレードについては、取引手数料とスプレッドの合計コストは以下のようになります。
FX会社 | スプレッド | 手数料 | TOTAL |
---|---|---|---|
![]() |
変動 | 無料 | - |
![]() |
3.3銭 | 無料 | 3.3銭 |
![]() |
20円 | 無料 | 20円 |
![]() |
10円 | 40円 | 50円 |
※みんなのFXはスプレッドが変動制のため算出不可。
外為オンラインでは継続的に手数料の減額キャンペーンを行っているので、実質的には上記よりもコストはかなり安くなります。
システムトレードを提供している業者は信頼できるか
システムトレードの中には、お金を騙し取ることを目的とした詐欺ツールも存在します。
システムトレードを利用する際には、提供している業者の身元や評判などをチェックしておくことも大切です。
また、システムトレードを提供しているFX業者や証券会社は、必ず金融庁による登録を受けている業者であることを確認しましょう。
当ページで掲載のあるFX業者や証券会社については、全て金融庁による登録を受けている業者です。
ツールを購入するのに高額な資金を必要とするようなシステムトレードは避ける方が良いでしょう。
システムトレードのメリット
機械的に取引を行うシステムトレードには、通常の裁量取引にはないメリットがたくさんあります。
システムトレードにはどのようなメリットがあるのか以下に解説していきます。
- 24時間取引できる
- 感情に左右されない
- 高度な為替分析の知識は不要
- 初心者でもプロトレーダーと同等レベルの取引ができる
24時間取引できる
出典:インヴァスト証券
システムトレードは一度稼働させてしまえば、24時間自動的に取引を繰り返してくれます。
売買タイミングを逃さないためにチャートに張り付いている必要がなく、仕事中や睡眠中であっても自動的に売買が行われます。
また、裁量取引のように取引する度にチャートや為替ニュースを分析する必要がないので、時間を有効利用することができます。
感情に左右されない
出典:インヴァスト証券
FXで失敗をする要因の一つと言われているのは、「欲」や「焦り」といった人間の感情です。
損失が出ているのに持ち直してくれることに期待してしまったり、十分に利益が出ているのにもう少し上がるかもと欲を出してしまうことで、非合理的な取引となってしまいます。
FXで稼ぐためには、感情に左右されずに合理的に取引することが大切です。
システムトレードは決められたルールに従い機械的に取引を繰り返してくれるので、人間の感情により失敗をすることがありません。
高度な為替分析の知識は不要
出典:FXブロードネット
システムトレードは値動きを正確に読むのではなく、どの売買プログラムが今の相場で高い収益を上げてくれるのかを判断できるかどうかが鍵となります。
高度なチャート分析や、為替や経済のニュースを全てチェックする必要がないので、FX初心者やFXにかけられる時間が少ない方にもおすすめです。
また、システムトレードによっては売買プログラムをランキングから選ぶだけでも始めることができます。
損益や勝率から選ぶことができるので、高度な為替分析の知識を必要としません。
初心者でもプロトレーダーと同等レベルの取引ができる
システムトレードは売買プログラムを選択すると、後はシステムが自動的に取引を行います。
FX初心者でもプロの為替トレーダーでも、同じ売買プログラムを利用しているなら同じ取引を行うことになります。
システムトレードでは取引判断に差が出ないので、裁量取引と比べてFX初心者の経験値不足をカバーすることができます。
システムトレードのデメリットと注意点
システムトレードにはメリットだけではなく当然ながらデメリットもあります。
システムトレードを始める前には、デメリットや注意点についてもしっかりと理解しておくことが大切です。
- コストがかかる
- 為替レートの急変動には付いていけないことも
- 定期的にシステムトレードの入れ替えが必要
コストがかかる
FX会社が提供しているシステムトレードには、取引手数料がかかるものもあります。
取引手数料が無料のシステムトレードであっても、スプレッドが広く設定されていることで、実質的なコストがかかることになります。
また、上級者向けのMT4を使ったシステムトレードでは、売買プログラムであるEAには有料販売のものもたくさんあります。
システムが自動的に取引を繰り返してくれる代わりとして、コストがかかるということを覚えておきましょう。
為替レートの急変動には付いていけないことも
システムトレードは過去の値動きを参考に取引することが多いため、過去に類を見ない例外的な相場には対応できないこともあります。
為替レートを大きく動かすようなイベントがある際には、システムトレードを一時的に停止させたり、裁量取引に切り替えるなどしてリスクを回避するようにしましょう。
定期的にシステムトレードの入れ替えが必要
システムトレードはある程度は手放しで運用ができますが、ずっと放ったらかしで稼げるというものではありません。
定期的に取引実績を確認したり、為替相場の変化に合わせてシステムを入れ替える必要があります。
普段の取引は自動的に繰り返してくれますが、定期的に損益や為替相場の大まかな動きなどを確認するようにしましょう。
システムトレードを始める前に知っておきたい基礎知識
システムトレードにはシンプルな仕組みのものも多く、FX初心者であっても簡単に利用することができます。
しかしながら、システムトレードを利用する前には基礎知識について知っておくことも大切です。
システムトレードで使われることの多い用語や基礎知識について以下に解説していきます。
システムトレードでよく聞くストラテジーとは?
ストラテジーとは直訳すると「戦略」のことで、システムトレードの売買ルールが決められたプログラムのことを言います。
システムトレードによってはストラテジーを自分で作成できるものもあれば、選択型シストレのようにストラテジーを選ぶだけのものもあります。
ペイオフレシオ(リスクリワードレシオ)とは?
ペイオフレシオとは、トレードの平均利益額÷平均損失額でもとめられる数値です。
1回のトレードの平均利益額と平均損失額が同じであれば、ペイオフレシオは「1.0」となります。
ペイオフレシオの数値が「1.0」よりも小さいと、勝ちトレードの平均利益が負けトレードの平均損失よりも少ない、つまりは損大利小のトレードと分析できます。
ペイオフレシオは高いほど良いと考えるのが一般的です。
システムトレードによっては過去の取引のペイオフレシオが公開されている場合もありますが、ペイオフレシオは1.0以上であることが理想的です。
また、リピート注文のようにカスタマイズができるシステムトレードであれば、稼働させてみてペイオフレシオが低いようであれば、損切りのルールを見直して1回の損失額を抑えることで、収益を改善することができるかもしれません。
プロフィットファクターとは?
プロフィットファクターとは、総利益÷総損失でもとめられる数値です。
システムトレードによってはプロフィットファクターが公開されているものもあり、PFと表記されることもあります。
プロフィットファクターが「1.0」を上回っていれば、分析期間において利益が出ていると考えることができます。
システムトレードを選ぶ際には、プロフィットファクターは1.0以上のものを選ぶのが大前提とも言えます。
最大ドローダウンとは?
ドローダウンとは下落率のことです。
最大ドローダウンとは、累積損益額の最高値からの下げ幅になります。
累計損益10万円に達したあと、9万円まで落ち込んだ場合であれば、最大ドローダウンは1万円(または10%)となります。
最大ドローダウンを参考にして、システムトレードが相場に上手くハマらなかった場合には、最大でどの程度の損失が出る可能性があるのかを予測します。
リスクの低いシステムトレードを選択したい方は、最大ドローダウンが大きいものは避けてシステムトレードを選ぶようにしましょう。
システムトレードで稼ぐコツ
システムトレードで安定して利益を上げるためにはどのようなことに気を付ければ良いのでしょうか?
システムトレードで稼ぐコツについて解説します。
過去の取引実績は5年以上を確認
システムトレードの中には、過去の取引成績を公開しているものもあります。
また、過去の為替レートで仮想シミュレーション(バックテスト)を行い、実際にどの程度の損益だったのかをテストできるものもあります。
システムトレードの過去の実績を確認する上で注意しておきたいのは、短期間の実績やシミュレーション結果で判断しないことです。
過去の実績が良いにも関わらず、実際に稼働させると稼げないシステムトレードは、たまたまその期間の相場にハマっただけというのははよくあることです。
過去の取引実績やシミュレーションを判断材料とする際には、最低でも過去5年、できれば10年以上は確認してみることをおすすめします。
勝率だけで選ばない
システムトレードの過去の取引成績を確認するする際には、勝率ばかりに気を取られないことが大切です。
システムトレードの中には、勝率は高いけれど1回の勝ちの利益が少ないというパターンは多く見受けられます。
コツコツ利益を積み上げたものの、1回の大きな損失で負ける損大利小のトレードは負けパターンの典型です。
システムトレードのストラテジーを選ぶ際には、勝率だけではなくペイオフレシオ(トレードの平均利益額÷平均損失額)やプロフィットファクター(総利益÷総損失)も合わせて比較するようにしましょう。
システムトレードの善し悪しをすぐに判断しない
システムトレードには、リピート系のように長期間でコツコツ利益を上げるタイプのものもあれば、1日のうちに何回も取引を繰り返すデイトレードタイプのものもあります。
システムトレードを上手く利用して稼ぐためには、焦らずに一定期間は様子を見ることです。
長期間で利益を上げるタイプのシステムトレードにも関わらず、含み益が出ているのに決済されないことに苛立って、手動で強引に決済を繰り返してしまい、結果としてシステムトレードで損失を出してしまったというのはよくある失敗例です。
定期的に設定変更やストラテジーの入れ替えをする
システムトレードは取引を自動で行なってくれる便利なツールですが、未来永劫放ったらかしで稼ぎ続けてくれるものではありません。
システムトレードにはそれぞれ相場との相性があり、今の相場に最適なシステムトレードを選択できるかどうかが鍵となります。
一定期間稼げているシステムトレードであっても、為替相場の局面に変化があった際には見直しが必要です。
運用成績は毎日チェックするようにして、チャートも定期的には確認をして、トレンドの転換を見落とさないことが大切です。
分散投資をする
分散投資はFXに限らずあらゆる金融商品の投資の基本と言われています。
FXのシステムトレードでも、FX会社やストラテジー、通貨ペアなどを分散させることで、リスクが低く持続性のある取引が可能になります。
一つのシステムトレードに投資資金を全て注ぎ込むような手法はおすすめできません。