FX会社の取引ツールを徹底比較!
本記事はFXサプリ編集部が独自に制作しています。各FX業者や証券会社は、コンテンツ制作やおすすめ業者の選定に一切関与していません。FX会社の判定基準についてはこちら【PR】本記事は広告を含みます。
毎日のFX取引をより快適なものにするためにも、取引ツールが優れていて、なおかつ自分の取引スタイルに合ったツールを選ぶことが大切です。
特に、テクニカル分析を重視する方や、スキャルピングと言われる超短期売買を行う方にとっては、取引ツール選びが重要なポイントとなります。
この記事では、取引ツールを選ぶ際にチェックしておきたいポイントや、おすすめの取引ツールについてご紹介していきます。
水上 紀行
バーニャ マーケット フォーカスト代表
1978年三和銀行(現、三菱UFJ銀行)入行。1983年よりロンドン、東京、ニューヨークで為替ディーラーとして活躍。 東京外国為替市場で「三和の水上」の名を轟かす。1995年より在日外銀において為替ディーラー及び外国為替部長として要職を経て、現在、外国為替ストラテジストとして広く活躍中。長年の経験と知識に基づく精度の高い相場予測には定評がある。著書はこちら
Twitter:@mizukamistaff
ブログ:Banya Market Forecast オフィシャルサイト
メルマガ:水上紀行FXマーケットフォーカスト
FX取引ツールの評価ポイントと選び方
FXの取引ツールを選ぶ上ではどのような点に着目すれば良いのでしょうか?
まずはじめに、FXの取引ツールの選び方について見ていきましょう。
注文ツールとチャートツール
FXの取引ツールには大きく分けて2種類あります。
1つはメインの取引ツールとなる注文ツール、そしてもう1つはチャートツールです。
チャートツールはチャート分析が主な機能で、注文機能はサブ的に搭載されているか、中には注文機能は付いていないツールもあります。
チャート専用ツールは機能が豊富で様々な分析に対応できるので、チャートを見る時間が長いトレーダーにはおすすめです。
また、注文機能とチャート機能がバランス良く搭載された万能型のツールもあります。
チャート専用ツールには高機能なツールが多いので、FX初心者の方であればバランスが良く簡単に使いやすい万能型の取引ツールがおすすめです。
テクニカル分析を重視する方であれば、必要に合わせて高機能なチャートツールを導入してみましょう。
ブラウザ型とインストール型
FXの取引ツールにはブラウザ型とインストール型の2タイプがあります。
ブラウザ型はネットバンキングのようにサイトにログインして、ウェブ上で取引するタイプのツールです。
Google ChromeやSafariなどから取引ツールを開くことができます。
一方、インストール型の取引ツールは、パソコンにソフトをインストールして使うタイプの取引ツールです。
各FX会社のホームページからツールをダウンロードすると、パソコンのデスクトップ上にアイコンが表示され、アイコンをダブルクリックすると取引ツールが起動します。
ブラウザ型とインストール型それぞれの特徴は以下のようになります。
- 動作が軽い
- 他のパソコンでもログインできる
- シンプルで初心者向け
- 高機能なツールが多い
- 画面表示のカスタマイズができる
- 中上級者向け
FX初心者の方は、まずは動作が軽くて簡単に使いやすいブラウザ型から使ってみると良いでしょう。
ブラウザ型はインストール不要なのでパソコンへの負担が少なく、スペックの低いパソコンでも動作が軽いのが強みです。
また、 WindowsやMacなど、各種OSにも幅広く対応しているのがメリットです。
一方で、インストール型には様々な機能が搭載されているものが多く、高度な分析に適しています。
また、画面のカスタマイズ性能が高いのもインストール型の特徴で、スキャルピングやデイトレードなど素早い操作性を求める方にはおすすめのツールです。
注文方法やチャートの使い方に慣れてきて、ブラウザ型では物足りない点が出てきたらインストール型を試してみると良いでしょう。
なお、FX会社によってはインストール型の取引ツールを「リッチクライアント型」や「リッチアプリ版」と表現しているので覚えておきましょう。
チャートの使いやすさと機能性
テクニカル分析に力を入れたい方であれば、チャートの機能性は比較したいポイントです。
テクニカル指標やライン描画ツールにはどのようなものがあるのか確認しておきましょう。
移動平均線やMACDなど、人気の高いテクニカル指標はほとんどのFX会社で利用可能です。
高度なテクニカル分析を行う方で、必要なテクニカル指標やライン描画ツールがあるなら確認しておきましょう。
また、チャート上に注文ラインが表示されたり、同時に複数のチャートを表示して比較できるなど、チャートツールによって様々な機能が搭載されています。
取引スタイルに適した注文方法
指値や逆指値、またそれらの注文を同時に出すOCO注文など、FXには様々な注文方法があります。
スキャルピングやデイトレードのように、時間との戦いにもなるトレードスタイルであれば、ワンクリックで注文できるのは必須条件と考えるのが良いでしょう。
また、為替相場の暴騰・暴落に備えて、全てのポジションを一括決済する「全決済」も重要です。
取引スタイルに必要な注文方法が利用可能なツールを選ぶようにしましょう。
カスタマイズ機能
FXの経験を積んで取引スタイルが確立されていくと、チェックしたい通貨ペアやチャート足など、必要な情報が次第に定まっていきます。
そこで活躍するのが取引ツールのカスタマイズ機能。取引ツールの画面上に表示する項目を選んだり、レイアウトを使いやすいように自由に変更することができます。
また、取引ツールによっては自分好みにカスタマイズしたレイアウトを複数パターン保存しておいて、ワンクリックで呼び出すことが可能です。
通貨ペアごとにレイアウトを分けて保存しておくと、通貨ペアに合わせた欲しい情報が素早く手に入るので便利な機能です。
おすすめのFX取引ツール5選
取引ツールの選び方や比較ポイントを踏まえて、以下におすすめの取引ツールをご紹介します。
取引ツールを提供しているFX会社では、顧客のFX経験や使用デバイスに合わせて、複数の取引ツールを提供しています。
数ある取引ツールの中から、人気が高くて使いやすいおすすめの取引ツールをご紹介します。
まずは、おすすめの5つのFX会社の取引ツールを一覧で比較してみましょう。
※取引ツールとチャートツールの両方を使った場合に可能な操作及びスペックです。
FX取引では、注文してから約定するまでの間にレートが変動してしまい、異なる価格で約定することがあります。仮に許容スリップを「3pips」に設定しておくと、「3pips」以内の差異では約定、「3pips」以上であれば約定させないといったことができます。許容スリップを設定しておくことで、大きく異なる価格で約定するのを防ぐことができます。
現在保有しているポジションを決済すると同時に、新たに逆のポジションを持つ注文方法です。 1万ドルの買いポジションを保有している際に、2万ドルの売り注文を行うことで、1万ドルの買いポジションを決済し、同時に新規の売りポジション1万ドルを保有するができます。
損切りのストップ注文の一種で、レートが上昇すると自動的に損切の値を切り上げてくれる注文方法です。レートが下降した際は追随せず、ストップ注文として機能します。リスク抑えながら利益を最大限に伸ばせる自動追尾のストップ注文です。
複数の通貨ペアの値動きを一つのチャートに表示できる機能です。通貨ペアの相関関係を分析するのに役立ちます。
GMOクリック証券
GMOクリック証券では、パソコン向けに以下の3つの取引ツール提供しています。
- FXネオ
- はっちゅう君FX
- プラチナチャートプラス
GMOクリック証券では、インストール型発注特化ツールの「はっちゅう君FXプラス」とチャート分析ツールの「プラチナチャートプラス」をセットで利用するのがおすすめです。
プラチナチャートプラスは他のFX会社のチャートツールと比較しても、多彩な機能を搭載した高機能チャートツールとなっています。
テクニカル指標38種類に描画ツールは25種類。複数の通貨ペアに加えて、日経平均やNYダウを一つのチャートに表示することも可能です。
テクニカル中心に取引する方におすすめの取引ツールで、チャートを利用するために口座開設するトレーダーもいます。
二つの取引ツールを使うことに不便を感じず、最高機能を搭載したチャートツールを求めている方にはGMOクリック証券がおすすめです。
注文方法 | 許容スリップ | 全決済 |
---|---|---|
7種類 | 〇 | 〇 |
ワンクリック注文 | ドテン注文 | トレール注文 |
〇 | 〇 | × |
テクニカル | 描画ツール | チャート足種 |
38種類 | 25種類 | 18種類 |
チャートから発注 | チャート同時表示 | 比較チャート |
〇 | 16 | 〇 |
カスタマイズ | Mac | 利用料 |
〇 | はっちゅう君は× | 無料 |
外為どっとコム
スキャルピングやデイトレのような超短期売買なら、外為どっとコムの取引ツール「外貨ネクストネオ(リッチアプリ版)」が最適です。
外為どっとコムでは複数の取引ツールを提供していますが、人気が高く外為どっとコムも推奨している取引ツールが外貨ネクストネオ(リッチアプリ版)です。
特に注目したいのはデイトレードに必要な機能を1画面に集約した「スピード注文」です。
「スピード注文」 だけでも4パターンがあり、使いやすいレイアウトを選択してスピーディーな取引をサポートしてくれます。
ワンタッチで新規・決済はもちろんのこと、全決済やドテン注文にも対応しています。
チャートの同時表示は最大20枚。異なる時間足や通貨ペアのチャートを同時に分析したい方には使い勝手の良い取引ツールです。
カスタマイズ性も高く、あらゆるレイアウトに変更できる上に、作成したレイアウトは最大で8つまで保存できます。
レイアウトの自由度や保存数からも、他社の取引ツールと比較してもおすすめの取引ツールと言えます。
注文方法 | 許容スリップ | 全決済 |
---|---|---|
11種類 | 〇 | 〇 |
ワンクリック注文 | ドテン注文 | トレール注文 |
〇 | 〇 | 〇 |
テクニカル | 描画ツール | チャート足種 |
21種類 | 13種類 | 14種類 |
チャートから発注 | チャート同時表示 | 比較チャート |
〇 | 20 | 〇 |
カスタマイズ | Mac | 利用料 |
〇 | 〇 | 無料 |
ヒロセ通商
ヒロセ通商では、各デバイスに合わせて多くの取引ツールを提供しています。その中でも高い評価を獲得している人気の取引ツールはインストール型の「LION FX C2」です。
注文方法は業界トップクラスの27種類。時間指定注文やトリガー注文など多彩な注文方法に対応しています。
テクニカル指標は26種類と十分に取り揃えているので、C2一台で注文からチャート分析にまで対応できる万能ツールです。
さらに高度なテクニカル分析をするなら、チャート分析専用ツールの「LIONチャートPlus+」を合わせて利用すると良いでしょう。
「LIONチャートPlus+」 はテクニカル指標30種類を搭載、10秒足を含む全14種類の足種に対応しています。
スキャルピングを歓迎しているFX会社だけあって10秒足は嬉しいサービスです。
取引ツールのバージョンアップは毎月ペースで行っており、顧客からの要望も積極的に採用している顧客目線の取引ツールです。
なお、C2はMacには対応していませんが、ヒロセ通商ではMac専用の取引ツールを用意しています。
注文方法 | 許容スリップ | 全決済 |
---|---|---|
27種類 | 〇 | 〇 |
ワンクリック注文 | ドテン注文 | トレール注文 |
〇 | 〇 | 〇 |
テクニカル | 描画ツール | チャート足種 |
30種類 | 8種類 | 15種類 |
チャートから発注 | チャート同時表示 | 比較チャート |
〇 | 16 | 〇 |
カスタマイズ | Mac | 利用料 |
〇 | C2は× | 無料 |
GMO外貨
GMO外貨で利用できる取引ツールには以下のようなものがあります。
- 外貨ex for Windows
- 外貨exブラウザ版
- EXチャート
上記の中でもおすすめの取引ツールは外貨ex for Windowsです。豊富なテクニカル指標や多彩な描画ツールを備えた高機能の取引ツールで、中上級者にもおすすめの取引ツールです。
Windows専用の取引ツールでMacには対応していませんが、カスタマイズ性が高いのでレイアウトにこだわりがある方にもおすすめです。
また、GMO外貨はスマホアプリが使いやすいと人気のFX会社です。
外出先でFX取引やチャートチェックをする機会が多い方であれば、スマホアプリが評判のGMO外貨がおすすめです。
注文方法 | 許容スリップ | 全決済 |
---|---|---|
10種類 | 〇 | 〇 |
ワンクリック注文 | ドテン注文 | トレール注文 |
〇 | 〇 | 〇 |
テクニカル | 描画ツール | チャート足種 |
41種類 | 28種類 | 11種類 |
チャートから発注 | チャート同時表示 | 比較チャート |
〇 | 6 | × |
カスタマイズ | Mac | 利用料 |
〇 | △ | 無料 |
DMM FX
FX初心者の方が初めて使う取引ツールであれば、バランスが良く直感的に操作しやすいDMM FXの取引ツールがおすすめです。
DMM FXで利用できるパソコン向け取引ツールは以下の3つです。
- DMMFX STANDARD
- DMMFX PLUS
- プレミアチャート
メインの取引ツールは「DMMFX STANDARD」と「DMMFX PLUS」の2種類。STANDARDが初心者向けの取引ツールで、PLUSは上位版の取引ツールです。
どちらもブラウザ型の取引ツールとなっていて、注文機能とチャート機能がバランスよく搭載された万能型の取引ツールです。
ブラウザ型の取引ツールでありながら、インストール型にも劣らない豊富な機能を取り揃えています。
ブラウザ型の強みである動作の軽快さを持ち合わせていながら、高度なチャート分析にも対応できるのが最大の強みです。
無駄な機能がなく情報が精査されているので、シンプルな見た目で使いやすい取引ツールです。
DMM FXは超大手IT企業のグループ会社だけあって、取引ツールが直感的に使いやすいのが特徴です。
操作マニュアルを細かく読まずとも感覚で操作しやすく、パソコンが苦手な方にもおすすめの取引ツールです。
FX初心者の方であっても上位版のDMMFX PLUSから使い始めてみても良いでしょう。
DMMFX PLUSだけでも十分な機能を備えていますが、プレミアチャートも併用することでより高度なチャート分析が可能になります。
注文方法 | 許容スリップ | 全決済 |
---|---|---|
9種類 | 〇 | 同一通貨ペアは可 |
ワンクリック注文 | ドテン注文 | トレール注文 |
〇 | 〇 | 〇 |
テクニカル | 描画ツール | チャート足種 |
29種類 | 9種類 | 12種類 |
チャートから発注 | チャート同時表示 | 比較チャート |
〇 | 6 | 〇 |
カスタマイズ | Mac | 利用料 |
〇 | 〇 | 無料 |
あると便利な取引ツールの機能
取引ツールに以下のような機能が搭載されていると便利でおすすめです。
チャートを見ながら発注機能
取引ツールに対するトレーダーの要望には色々ありますが、特に多いのはチャート画面からの発注機能でしょう。
チャートから目を離せないデイトレーダーにとっては、チャート画面から発注や決済、または注文変更ができると非常に便利です。
毎回注文画面を開く手間が省けるので、チャートから発注できる機能は多くのトレーダーが重視しています。
ノートいらずの取引分析ツール
「FXで勝つためには取引ノートを毎回つけること。」
多くのプロトレーダーがそのようにアドバイスしますが、毎日仕事をしながらFXに励む兼業トレーダーには大変な作業でもあります。
そこで重宝したいのが取引分析ツール。通貨ペア別に損益計算や勝率計算を自動で行ってくれる便利なサポートツールです。
DMM FXやヒロセ通商などで提供されているツールです。
リスクを抑えて利益を最大限に伸ばすトレール注文
トレール注文とは、レートが上昇するとともにストップ注文(損切り)の値を自動で切り上げていく注文方法です。
例えば、1ドル100円の時に99円のストップ注文を入れます。トレール注文の場合、差額の1円がトレール幅となります。
レートが上昇すると、損切りのトレール注文も1円のトレール幅を保ちながら自動で切り上がっていきます。
反対に、レートが下降した際にはトレール注文は動かないので、そのままストップ注文として損切りをしてくれます。
損切り注文を自動で切り上げることで、利益を最大限に享受しつつ、リスクも限定してくれる便利な注文方法です。
PC環境に合わせた取引ツールを
取引ツールはお使いのパソコンやネット環境によっても使いやすさが左右されます。
多くのトレーダーから評判の良い取引ツールであっても、PC環境によっては動作が重く感じることもあります。
また、取引スタイルと相性の良い取引ツールを選択することも大切です。
取引ツールはいくつか利用してみて、実際に使ってみることで使いやすさを検証してみるのが最良の方法です。
プロトレーダーによっては、注文を出す取引ツールはA社、チャート分析をするのはB社という具合に、各社のツールをうまく使い分けています。
色々な取引ツールを試してみて、自分に合った取引スタイルとツールを確立することが、FXで稼ぐためには重要です。