サクソバンク証券の評判は?メリットと注意点を解説
本記事はFXサプリ編集部が独自に制作しています。各FX業者や証券会社は、コンテンツ制作やおすすめ業者の選定に一切関与していません。
デンマークに本拠地を置くSAXO BANKの子会社「サクソバンク証券」。
世界中でサービスを提供するSAXO BANKのグループ会社では、様々な金融商品を取り扱っています。
ここでは、サクソバンク証券でFXをする前に知っておきたいメリットや注意点、サービスの特徴などについて徹底解説していきます。
さらに、独自に募集したサクソバンク証券に関する口コミについても紹介していきます。
口座開設手数料 | 無料 |
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取引手数料 | 無料 ※インターバンク直結コースを除く |
取扱通貨ペア | 150種類以上 |
最低取引単位 | 1,000通貨 |
注文上限 | 米ドル円は1注文あたり2,500万通貨 |
レバレッジ | 最大25倍 |
ロスカット | 証拠金使用率100% |
自動売買 | ○ |
デモトレード | ○ |
水上 紀行
バーニャ マーケット フォーカスト代表
1978年三和銀行(現、三菱UFJ銀行)入行。1983年よりロンドン、東京、ニューヨークで為替ディーラーとして活躍。 東京外国為替市場で「三和の水上」の名を轟かす。1995年より在日外銀において為替ディーラー及び外国為替部長として要職を経て、現在、外国為替ストラテジストとして広く活躍中。長年の経験と知識に基づく精度の高い相場予測には定評がある。著書はこちら
Twitter:@mizukamistaff
ブログ:Banya Market Forecast オフィシャルサイト
メルマガ:水上紀行FXマーケットフォーカスト
サクソバンク証券FXのデメリットと注意点
SAXO BANKは世界的にも有名なオンライン銀行です。
サクソバンク証券にはどのような注意点があるのでしょうか?
まずはサクソバンク証券FXの注意点について解説します。
初心者よりも中上級者向けのFX口座
サクソバンク証券は、FXだけではなくCFDやETF、商品先物なども総合的に取り扱う証券会社です。
様々な商品に幅広く投資することができますが、投資経験が少ない方は情報が多すぎると感じるかも知れません。
また、初回入金額は10万円以上(個人の場合)と決められています。
とは言え、ギリギリの資金でFX取引を行うのはロスカットのリスクが高くなるので、ある程度余裕を持った資金を用意しておくことが大切です。
スプレッドは変動制
サクソバンク証券のスプレッドは常に変化しているため、注文のタイミングによってスプレッドコストは変わります。
注文の際には、為替レートだけではなく、スプレッドが広がっていないかも注意しましょう。
日本時間の夕方から夜間にかけては、為替市場参加者が増えることから、狭いスプレッドで取引ができます。
サクソバンク証券は外資系
サクソバンク証券はデンマークに親会社をもつ外資系証券会社です。
外資系証券会社の取引ツールは、FXに慣れていない方や初心者の方は難しく感じるかも知れません。
一方で、サクソバンク証券のトレードツールやチャートツールには高機能なものが多く、上級者やプロトレーダーからは評判が良いです。
情報コンテンツが少ない
FX会社の中には、FXのやり方のような基礎知識や、為替市況のライブ配信のような動画コンテンツなど、情報発信に積極的なFX会社もあります。
サクソバンク証券では、そのような情報発信が比較的少ないので、他社のコンテンツなどを参考にする必要があります。
情報コンテンツは口座開設をしていなくても閲覧できることが多いので、他のFX会社も上手に使い分けると良いでしょう。
サクソバンク証券のメリットと特徴
FXトレーダーの中には、サクソバンク証券をメイン口座として利用している方もいます。
サクソバンク証券には、他のFX会社には無い強みや特徴があります。
続いてサクソバンク証券が他社よりも優れているメリットについて解説していきます。
国内最多の取り扱い通貨ペア
サクソバンク証券で取引できる通貨ペアは150種類以上。他のFX会社を寄せ付けない圧倒的な数の多さです。
外貨同士のマイナー通貨ペアを積極的に取引したい方にとっては、サクソバンク証券はおすすめのFX会社と言えます。
また、多様な通貨ペアに複雑に分散投資することで、カントリーリスクに対するリスクヘッジにもなります。
ただし、マイナー通貨ペアは流動性が低いなどのデメリットが多く、また難易度も高いので、FX初心者というより中上級者向けといえるでしょう。
自動でチャート解析「オートチャーティスト」
オートチャーティストとは、相場の転換点をシグナルで知らせてくれる自動分析ツールです。
アルゴリズムがチャートパターンやテクニカル指標を自動解析、過去のデータからトレンドの転換点や予想取引レンジを示してくれます。
オートチャーティストのシグナルは必ず的中するわけではありませんが、売買のタイミングを決める参考程度に利用してみるのも良いでしょう。
今後の相場を予測してくれるツールは他のFX会社でも提供されていますが、サクソバンクのオートチャーティストは操作方法がやや難しく、初心者よりも中級者以上におすすめです。
スリッページが少なく約定力が強い
サクソバンク証券のサーバーは比較的安定していて、スリッページが少なく約定しやすいのが強みです。
(株)バリュー・アップが2019年6月に行った調査でも、サクソバンク証券は総合約定力及びベストレート獲得回数でNo.1を獲得しています。
同調査は、相場が大きく動きやすい米雇用統計発表時間をまたいで、16:00〜17:00および21:25〜22:25に行われました。
マーケット急変時においてもレートや約定力が安定しているのはサクソバンク証券の強みです。
TradingViewが使える
サクソバンク証券では、世界中のトレーダーから人気のTradingViewを利用することができます。
TradingViewとは、米国シカゴに本社を置くTradingView Inc.が開発している高機能チャートです。
TradingViewはブラウザで起動するのでインストール不要。Macやスマホでも、PCと変わらない高機能チャートを利用することができます。
シンプルなインターフェースで、100種類以上のテクニカル指標と50種類以上の描画ツールを使って、ハイレベルなチャート分析を行うことができます。
さらに、TradingViewにはトレードアイデアを投稿できるSNS機能が搭載されています。
画面左上の「アイデア」をクリックすると、世界中のトレーダーが投稿した様々なトレードアイデアを見ることができます。
トレードアイデアは自分から投稿することも可能で、アイデアについて他のトレーダーの意見を聞くことができます。
世界中のトレーダーのアイデアを知り、自分のアイデアもブラッシュアップする。TradingViewには、FXトレードの知識や技術を向上させる環境が整っています。
大口注文に対応可能
サクソバンク証券は専業トレーダーや機関投資家からの人気が高いFX会社です。
その理由の一つとして、1注文あたりの最大発注数量が大きいこともあげられます。
サクソバンク証券の最大発注数量は通貨ペアによって異なりますが、ドル円であれば1度の注文で2,500万通貨単位まで発注可能です。
また、大口注文を出すと約定拒否になりやすいFX会社もある中で、サクソバンク証券は大口注文に対しても比較的安定して約定します。
個人投資家にとってはメリットとは言えませんが、億単位のお金を動かす機関投資家には心強いサービスです。
月曜は早朝3時から取引スタート
ほとんどのFX会社では、週明けの月曜の取引開始時間は午前7時としています。
その点サクソバンク証券に関しては、月曜日の早朝3時(オーストラリア標準時間適用時は午前4時)から取引が可能となっています。
土日に為替相場を大きく動かすような要人発言や出来事があった際には、他のFX会社よりも一歩早く行動を開始することができます。
また、月曜の取引開始直後は、土日の出来事を踏まえてレートが大きく変動することもあるため、金曜の終値と月曜の始値に大きな差が生じることがあります。
これをFX用語では「窓が開く」と言いますが、大きく開いた価格差は、少しづつ元に戻る確率が高いと言われています。
このような週明けのレート乖離を狙う取引手法を「窓トレード」と言いますが、サクソバンク証券のように取引開始時間が早いFX会社は、窓トレードを狙うには有利になります。
サクソバンク証券の口コミ・評判
クラウドソーシングを利用して、サクソバンク証券に関するレビューを募集しました。
サクソバンク証券を実際に利用してみた感想について回答を頂きました。
※口コミの募集にはクラウドソーシングサービスのランサーズを利用しています。
※ご紹介している口コミは、口コミを提供された方の使用当時のものであり、その内容および商品・サービスについていかなる保証をするものでもありません。
サクソバンク証券は外資系のため、取引ツールに慣れるまでには少し時間がかかります。特に、国内業者のシンプルなツールを使っていた方であれば、はじめは戸惑うことも多いと思うので、誤発注などに注意が必要です。FXだけではなくCFDの品揃えも豊富なので、多方面に楽しみたい方にはおすすめです。(40代|FX7年)
FXだけをやるなら不要なものが多すぎてややこしく感じるけれど、幅広く投資したいのであれば情報量は抜きに出ています。チャート上に通貨ペアと商品を重ねて表示できるなど、相関関係を知るのにも便利なツールです。通貨ペアもかなり種類豊富なので、国内業者では取扱いのない通貨に手を出してみるのも面白いかもしれません。(50代|FX歴5年)
日本国内ではあまり知られていないかもしれませんが、サクソバンクグループは欧米では大手金融機関です。外資系なのでとっつきにくい部分もあるかもしれませんが、安心して取引して問題ありません。取引ツールや各種条件など、国内業者と比べると上級者仕様になっているので、ビギナーの方は国内業者を選ぶ方が良いかもしれません。(30代|FX歴10年)
スプレッドは変動制となっていてそれほど優位性はありませんが、滑りは少ないので良いです。スワップポイントは全体的に高めですが、マイナススワップの値も相当大きいので注意が必要です。チャートはかなり高機能で、使いこなせないほどの数のテクニカル指標が用意されています。ニュースが外資系なので独特というか、少し難易度が高いのが自分にとっては難点です。(30代|FX歴3年)
サクソバンク証券のスプレッド
サクソバンク証券のスプレッドは、国内では珍しい変動制を採用しています。
スプレッドは原則固定された数値ではなく、常に変動していることになります。
欧州時間など流動性が高い時間帯は狭いスプレッドで取引できることもありますが、時間帯によってはスプレッドが大きく広がることもあります。
変動制スプレッドにおいては常にスプレッドが変化しているため、タイミングによって取引に係るコストが変化します。
注文をする際には、レートに加えてスプレッドにも注意を払うようにしましょう。
サクソバンク証券でFX取引をするのであれば、為替相場が活発に動いている時間帯に取引するのが良さそうです。
サクソバンク証券のスワップポイント
サクソバンク証券のスワップポイントはそれほど悪い条件ではなく、高金利通貨ペアに関しては比較的高いスワップポイントが付与されています。
ただし、通貨ペアによってはマイナススワップが大きいので注意が必要です。
マイナススワップが大きい通貨ペアでは、スワップの支払いが負担になる可能性があります。
また、通貨ペアによっては買スワップと売スワップの両方がマイナスになっていることもあるので、中長期で取引する方は注意が必要です。
サクソバンク証券の取引ツール
サクソバンク証券では、用途やレベルに合わせて3種類の取引ツールを提供しています。
Saxo trader GO
Google Chromeなどのブラウザを使って、ネット上で利用する取引ツールです。マルチデバイス対応となっていて、スマホやタブレット、Macでも利用可能です。インストール版と比較してシンプルなデザインとなっているので、サクソバンク証券が初めての方におすすめの取引ツールです。
Saxo trader PRO
サクソバンク証券のダウンロード版取引ツール「Saxo trader PRO」は、プロの為替トレーダーからの評価も高い取引ツールです。50種類以上のテクニカルチャートを搭載、マルチモニターにも対応したプロ仕様となっています。
ただし利用環境はPCのみとなっていてスマホは非対応、一部機能については利用料がかかるので注意が必要です。初級者には上記のブラウザ版「Saxo trader GO 」が推奨されています。 WindowsとMacの両方で利用可能です。
TradingView
サクソバンク証券では、アメリカのベンチャー企業が開発したツール「TradingView」を利用することができます。
100種類以上のテクニカル指標と50種類以上の描画ツールに加えて、様々な便利ツールが搭載されています。
サクソバンク証券の口座と連携させることで、TradingViewからの注文が可能です。
サクソバンク証券と比較!おすすめFX会社
サクソバンク証券は他の人気FX会社と比較して、どのような点が優れているのでしょうか?またどのような点が劣っているのでしょうか?
サクソバンク証券と同じく外資系FX会社として人気のIG証券と比較してみます。
IG証券
- 絶対に滑らないノースリッページ注文
- 専属担当者がつく
- ノックアウト・オプションが人気
- キャッシュバックがお得
IG証券の特徴の一つは、絶対に滑らないノースリッページ注文です。
重要経済指標の発表時など相場が大きく乱れるタイミングでも、100%指定した価格で逆指値決済をしてくれます。
ショック相場のリスクヘッジとしても利用したい機能です。また、流動性の低いマイナー通貨ペアを取引する際にも、スプレッドの急拡大などに備えて利用すると良いでしょう。
また、IG証券では取引機会の多い顧客には専属の担当者が付きます。電話やメールだけではなく、直接訪問でもサポートをしてくれます。
さらに、為替アナリストによる電話や対面での情報提供も行っています。為替アナリストの見解を直接聞けるのは、他のFX会社にはないIG証券のメリットと言えます。
また、ノックアウト・オプションもIG証券の特徴の一つです。
ノックアウト・オプションは、事前に「ノックアウト価格」という損切りラインを設定します。ノックアウト価格に達すると自動決済となり、スリッページも起こらないためそれ以上の損失が発生することはありません。
最大損失額を確認した上で取引できるのがノックアウト・オプションのメリットです。
購入に必要となる資金(オプション料)は最大損失額のみとなるため、少ない資金(オプション料)で大きな利益獲得チャンスを提供しつつ、大きな損失からトレーダーを守る金融商品として人気を集めています。
また、IG証券では口座開設キャンペーンも開催しています。
IG証券のTwitterアカウントフォロー+口座開設+口座申込後30日以内に1回取引を行うだけで、先着600名に5000円のキャッシュバックとなります。
さらに、取引量に応じて最大で5万円のキャッシュバックがもらえます。
FXサプリ編集部
IG証券の最低取引単位は1万通貨。少額取引なら1,000通貨から可能なサクソバンク証券がおすすめです。また、サクソバンク証券はオートチャーティストやTradingViewなどツールも豊富です。
米ドル円 | ユーロ円 | ポンド円 | 豪ドル円 |
---|---|---|---|
0.4銭 | 0.5銭 | 0.9銭 | 0.7銭 |
ユーロドル | 南アランド円 | メキシコペソ円 | スワップ |
0.4pips | 1.0銭 | 0.3銭 | ○ |
取引単位 | 通貨ペア | 初心者 | 電話 |
1万通貨 | 約100種類 | △ | 8:00〜21:00 |
口座開設 | 取引手数料 | デモ取引 | キャンペーン |
無料 | 無料 | 可 | 口座開設+取引で最大5万円 |
※スプレッド調査日:2024/10/31
サクソバンク証券のFX口座開設の流れ
お申込フォーム入力
サクソバンク証券でFXを始めるには、まず初めにサクソバンク証券公式サイトの口座開設フォームへ進み、必要事項を入力します。
必要書類の提出
マイナンバー書類と本人確認書類を提出します。提出方法はWEBアップロード、もしくは郵送になります。
必要書類の提出をもって、口座開設の申し込みは完了となり審査に入ります。サクソバンク証券の口座解説審査は最短で2営業日〜となっています。
口座開設通知書の受け取り
サクソバンク証券の審査に通ると、本人確認書類に記載された住所に、ユーザーIDが記載された書類が送られてきます。
入金後取引開始
サクソバンク証券指定の銀行口座に振込、またはクイック入金にてFX口座に入金すると、いよいよFX取引がスタートとなります。
サクソバンク証券に関するQ&A
月曜日AM3:00〜土曜日AM7:00となります。
オーストラリア標準時間適用時は月曜日AM4:00〜土曜日AM6:00です。
サクソバンク証券では通貨ペアによって最低取引単位が異なります。新興国通貨などを含まない主要通貨ペアに関しては、おおむね1,000通貨単位となっています。
サクソバンク証券の会社概要
サクソバンク証券は、デンマークの大手投資銀行SAXO BANKの100%子会社です。
2008年に東京オフィスを開設したことを皮切りに日本市場へ参入しました。
FXだけではなく株式やCFDなど、幅広い商品を取り扱う総合証券会社です。
会社名 | サクソバンク証券株式会社 |
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所在地 | 東京都港区虎ノ門1-2-8 虎ノ門琴平タワー22F |
電話番号 | 03-5511-6070 |
設立日 | 2006年4月 |
資本金 | 4億9千万円 |
自己資本規制比率 | 641.8% |
サクソバンク証券の総評
サクソバンク証券には、豊富な取引通貨ペアや早朝3時に取引スタートなど、他のFX会社にはない魅力があります。
しかしこれからFXを始める初心者の方にはやや難易度が高く、どちらかというとプロトレーダーや機関投資家をターゲットにしているFX会社とも言えます。
FXの経験値が豊富な方であればサクソバンク証券、初心者の方は他のFX会社を検討してみることをおすすめします。