SBI証券のFX口座の評判は?メリット・デメリットを解説
本記事はFXサプリ編集部が独自に制作しています。各FX業者や証券会社はコンテンツ制作に一切関与していません。【PR】本記事は広告を含みます。
ネット総合証券の中でも特に口座開設者の多いSBI証券ですが、株式や投資信託の他にFXも提供しています。
SBI証券のFX口座の特徴について、以下に解説していきます。
口座開設手数料 | 無料 |
---|---|
取引手数料 | 無料 |
取扱通貨ペア | 28種類 |
注文上限 | 米ドル円は300万通貨 |
レバレッジ | 最大25倍 |
ロスカット率 | 30%〜90% |
自動売買 | × |
デモトレード | × |
水上 紀行
バーニャ マーケット フォーカスト代表
1978年三和銀行(現、三菱UFJ銀行)入行。1983年よりロンドン、東京、ニューヨークで為替ディーラーとして活躍。 東京外国為替市場で「三和の水上」の名を轟かす。1995年より在日外銀において為替ディーラー及び外国為替部長として要職を経て、現在、外国為替ストラテジストとして広く活躍中。長年の経験と知識に基づく精度の高い相場予測には定評がある。著書はこちら
Twitter:@mizukamistaff
ブログ:Banya Market Forecast オフィシャルサイト
メルマガ:水上紀行FXマーケットフォーカスト
SBI証券とSBI FXトレードの違い
SBI証券でFX口座を開設する前にまず知っておきたいことは、SBIグループのFX口座には2種類あるということです。
一つはSBI証券の総合口座に付帯しているFX口座で、もう一つはSBI証券のグループ会社であるSBI FXトレード社が提供しているFX口座です。
SBI証券とSBI FXトレードは、どちらも同じSBIグループの会社ですが、それぞれが独自のFX口座を提供しています。
SBI証券でFX口座を開設する前には、SBI FXトレードの特徴も理解した上で、ご自身のトレードスタイルに合わせて選択することが大切です。
SBI証券とSBI FXトレードの違い
最小取引通貨単位
SBI証券の最小取引単位は、基本的に10,000通貨単位となっています。
ミニ取引に対応している6通貨ペアのみ、1,000通貨単位からお取引が可能です。
一方で、SBI FXトレードの最小取引単位は1通貨単位です。
SBI FXトレードでも10,000通貨以上の取引はできるので、SBI FXトレードの方が選択肢が圧倒的に多くなります。
スプレッド
スプレッドに関しては、どの通貨ペアにおいてもSBI証券よりもSBI FXトレードの方がやや有利な設定となっています。
ただし、SBI FXトレードでは取引量によってスプレッドが変化するので注意が必要です。
通貨ペア | SBI FXトレード | SBI証券 |
---|---|---|
|
0.18銭 |
0.2銭 |
|
0.38銭 |
0.5銭 |
|
0.88銭 |
0.9銭 |
|
0.48銭 |
0.6銭 |
|
0.30pips |
0.4pips |
|
0.78銭 |
0.9銭 |
|
1.58銭 | 2.8銭 |
※スプレッド調査日:2025/1/16
※SBI FXトレードのスプレッドは1注文あたり100万通貨までの場合の条件です。
※正確なスプレッドに関しては各社公式HPにてご確認ください。
スワップポイント
スワップポイントは日々変動するため完全に比較するのは難しくなります。
しかしほとんどの日においては、SBI証券とSBI FXトレードのスワップポイントは同じ設定となっています。
通貨ペア
SBI証券では28通貨ペアを取り扱っていますが、SBI FXトレードでは6種類多い34通貨ペアとなっています。
SBI証券にはなく、SBI FXトレードでは取り扱っている通貨ペアは以下の6通貨ペアです。
ユーロ/NZドル、米ドル/人民元、ユーロ/スイスフラン、ポンド/スイスフラン、豪ドル/NZドル、豪ドル/スイスフラン
SBI証券のデメリットと注意点
ここからは、SBI証券のFX口座「SBI FXα」のスペックや評判について、詳しく解説していきます。
まずは、SBI証券が他社に劣る欠点やデメリットについて、以下に順に解説していきます。
SBI証券は株取引におすすめ
SBI証券はFX専業業者ではなく、様々な金融商品を取り扱う総合証券です。
提供しているツールや配信情報などは、FXよりも株取引や投資信託などを中心に据えている印象です。
SBI証券が口座開設者向けに開催しているセミナーでも、FXよりも株取引に関する内容のものが多くなっています。
SBI証券は、ネット総合証券の中ではトップクラスの商品ラインナップとなっていて、FX以外にも様々な金融商品を数多く取り扱います。
しかしそれが反対に、投資初心者には情報が多すぎてややこしく感じたり、使いづらく感じることもあります。
為替や株価に関する基本的な知識がないと、提供されている情報も何を参考にすれば良いのかわかりにくく感じます。
シンプルにFXの取引だけをするのであれば、やはりFX専業業者の方が使いやすく、情報も精査されているためおすすめと言えます。
コールセンターの対応時間が短い
SBI証券の電話問い合わせの受付時間は、土日祝を除く平日8:00〜18:00までとなっています。
しかしながら、FX取引は24時間可能で、特に市場が活発になり多くのトレーダーが取引に参加するのは、夕方から深夜にかけての時間帯です。
稼ぎ時とも言える時間帯に電話がつながらないのは、SBI証券を利用する上での不安要素と言えます。
また、日本が祝日にあたる日であっても、海外の市場が開いていればFX取引は可能ですが、SBI証券のコールセンターは土日祝日がお休みとなっています。
これからFXを始める方には、夜間の取引トラブルにも迅速に対応できるよう、24時間電話問い合わせが可能なFX会社をおすすめします。
1,000通貨単位から取引できるのは6通貨ペアのみ
多くのFX会社では、少ない資金でもFXを始められるように、最少取引通貨単位を1,000通貨単位としています。
一方で、SBI証券で1,000通貨単位から取引できるのは以下の6通貨ペアに限定されています。
![]() 米ドル円 |
![]() ユーロ円 |
![]() ポンド円 |
![]() 豪ドル円 |
![]() NZドル円 |
![]() 南アランド円 |
上記の6種類を除く大半の通貨ペアに関しては、最少取引単位が1万通貨単位となっています。
FXに投じる資金が10万円以下であれば、他のFX会社をおすすめします。
レバレッジ25倍で取引できる通貨ペアは限定
FXでは、担保となる保証金にレバレッジをかけることで、資金の何倍もの取引を行うことができます。
本来であれば、10万円の資金であれば10万円分の取引しかできませんが、レバレッジを10倍にすることで100万円分までの取引が可能になります。
ほとんどのFX会社では、レバレッジを最大25倍までかけることができますが、SBI証券に関してはレバレッジ25倍で取引できる通貨ペアは限られています。
高金利通貨として人気の高いトルコリラやメキシコペソを、レバレッジ25倍で取引できないのは大きな弱点と言えます。
米ドル/円、ユーロ/円、ポンド/円、豪ドル/円、NZドル/円、南アフリカランド/円、カナダドル/円、スイスフラン/円、ユーロ/米ドル、ポンド/米ドル、豪ドル/米ドル、NZドル/米ドル、ユーロ/豪ドル、ポンド/豪ドル、ユーロ/ポンド、米ドル/カナダドル、米ドル/スイスフラン
デモトレードができない
ほとんどのFX会社では、バーチャルでFXトレードを体験できるデモトレード口座を提供しています。
実際に自己資金でFXを始める前に、FX取引を体験したり練習することができます。
SBI証券ではデモ口座を提供していないので、FX初心者には少しリスクが高いとも言えます。
SBI証券でFXを始めるにしても、他のFX会社の無料デモ口座を利用して、注文方法などに慣れておくことをおすすめします。
SBI証券のメリットと特徴
SBI証券には他社と比較して様々な欠点が存在しますが、反対に他のFX会社には無い強みや特徴もあります。
次に、SBI証券が他社に優るメリットについて解説していきます。
株式を担保に取引できる
SBI証券では、FXで運用する資金の代わりとして、株を担保にすることができます。
SBI証券の「株券担保サービス」では、保有している株式の評価額の70%を、FXの証拠金として利用することができます。
資金効率の良い独自のサービスではありますが、為替変動と株価変動の両方の影響を受けることになるので注意が必要です。
相場が思惑とは反対方向に進んで損失が膨らむと、担保の株式が反対売買される可能性もあるため、投資の経験が十分でない方にはおすすめできません。
コツコツ貯める積立FX
SBI証券の積立FXでは、購入する通貨、レバレッジ、1ヶ月の購入総額、購入頻度の4つを設定します。
購入頻度は毎日・毎週・毎月の3通りから選択します。
レバレッジは最大3倍までとなっているので、通常のFX取引に比べてローリスクローリターンの投資ができます。
積立FXでは1通貨単位から購入可能なので、コツコツ外貨投資をしたい方におすすめの商品です。
ただし、スプレッドが通常のFXに比べて広いので、実質的な手数料が高くなる点には注意が必要です。
スプレッドは広くなりますが、自動で積立できるので手間がかからないのがメリットです。
形状予測チャート
形状予測チャートは、現在のチャートの形を自動分析して、過去のチャートの形から似たものを抽出して表示してくれます。
これから先どのようなチャートを描く可能性が高いのか、過去のデータをもとに予測して表示してくれます。
類似のツールは多くのFX会社で提供されていて、他社のツールの中には自動でテクニカル分析まで行ってくれるものもあります。
形状予測チャートを利用したいということなら、より高機能で取引条件も良いヒロセ通商やFXTFも検討してみると良いでしょう。
レバレッジを選択できる
SBI証券では、レバレッジを1倍から25倍までの間で自由に選択することができます。
レバレッジを設定できるFX会社は非常に少ないので、SBI証券のメリットの一つと言えます。
SBI証券ではレバレッジを低く抑えた取引もできるので、ローリスクローリターンのFX取引も可能です。
コース名 | レバレッジ |
---|---|
ローレバレッジ1倍コース | 約1倍 |
ローレバレッジ3倍コース | 約3倍 |
ローレバレッジ5倍コース | 約5倍 |
スタンダードコース | 約10倍 |
ハイレバレッジ25コース | 約25倍 |
ただし、SBI証券のデメリットでも解説した通り、レバレッジ25倍で取引できる通貨ペアは限られています。
一方で、ほとんどのFX会社では全ての通貨ペアでレバレッジ25倍の取引が可能です。
トルコリラやメキシコペソの取引で高いリターンを狙うのであれば、SBI証券ではなく他のFX会社をおすすめします。
SBI証券の口コミ・評判
クラウドソーシングを利用して、SBI証券に関するレビューを募集しました。
SBI証券を実際に利用してみた感想について回答を頂きました。
※口コミの募集にはクラウドソーシングサービスのランサーズを利用しています。
※ご紹介している口コミは、口コミを提供された方の使用当時のものであり、その内容および商品・サービスについていかなる保証をするものでもありません。
スプレッドやスワップポイントなど特に悪いわけではないが、同じグループ会社のSBI FXトレードではなくこちらを利用するというのはちょっと分からない。SBI FXトレードは1通貨から取引できるし、スプレッドも業界最安値水準となっているので、SBI証券より条件がいい。特にこだわりがないのであればSBI FXトレードをおすすめする。(40代|FX歴5年)
SBI証券は最近増えているFX専門の業者ではなく、ネット総合証券です。FXだけではなく株式や投信、商品なども一つの口座で管理できます。FXだけをやりたい人には不要ですが、様々な金融商品に分散投資している人にとっては、わざわざ別の口座にログインし直す必要がないので便利です。一つの口座で投資を完結させたい人にはおすすめです。(50代|FX歴8年)
SBI証券はレバレッジを選択して取引ができるのがおすすめのポイントです。ほとんどのFX会社ではレバレッジは25倍で固定されていますが、SBI証券は1倍から自分で決めることができます。レバレッジ25倍の取引はハイリスクハイリターンの取引になるので、リスクを抑えたい人にはSBI証券が良いです。わたしは円高のタイミングでポジションを持って、円安になるまでひたすら放置なので、レバレッジ1倍や2倍で取引ができる方が使いやすいと感じています。(40代|FX歴2年)
SBI証券はFX専業ではなく多彩な金融商品を取り扱っているので、管理画面が少し複雑です。FXしかやったことがないわたしにとっては、レポートやニュースにしても情報が多すぎてどれを参考にすれば良いのか分からないことがあります。初心者の方や、わたしのように投資経験が浅い方には難しいかも知れません。(30代|FX歴2年)
SBI証券のスプレッド
スプレッドとは買値と売値の差異のことで、FX取引における実質的な手数料です。
SBI証券の主要通貨ペアや高金利通貨ペアのスプレッドは以下の通りです。
通貨ペア | スプレッド |
---|---|
|
0.2銭 |
|
0.5銭 |
|
0.9銭 |
|
0.6銭 |
|
0.4pips |
|
0.9銭 |
|
2.8銭 |
※スプレッド調査日:2025/1/16
※正確なスプレッドに関しては公式サイトにてご確認ください。
SBI証券のスプレッドは、メジャー通貨ペアに関しては好条件と言えます。
一方で、トルコリラ円や南アフリカランド円のような高金利通貨ペアに関しては、FX専業業者と比較してかなり広い設定となっています。
取引する通貨ペアによっては、SBI証券では余分な手数料がかかることを頭に入れておきましょう。
SBI証券のスワップポイント
FXでは、日本円のような低金利通貨を売って、高金利通貨を買った場合には、金利の差額を毎日受け取ることができます。
反対に低金利通貨を買って高金利通貨を売った場合には、金利の差額を毎日支払うことになります。
SBI証券のスワップポイントは、全通貨ペアを通して決して悪い条件ではありません。
ただし、スワップポイントの受け取り額よりも支払い額の方が高く設定されているため、トレーダーよりもSBI証券に有利になっています。
一方で、DMM FXのように、スワップポイントの受け取り額と支払い額を同程度に設定しているフェアなFX会社もあります。
SBI証券のスワップポイントは良い方ではありますが、支払いのマイナススワップが大きい点には注意が必要です。
SBI証券のFX口座開設の流れ
口座開設フォーム入力
SBI証券でFX口座を開設するには、まず初めにメールアドレスの登録、続いて口座開設フォームに必要事項を入力します。
必要書類の提出
マイナンバー書類と本人確認書類を提出します。必要書類の提出をもって、口座開設の申し込みは完了となり審査に入ります。
口座開設通知の受取
SBI証券の審査が完了すると、メールもしくは郵送にて口座開設完了通知が届きます。
入金後取引開始
SBI証券のFX口座に入金すると、いよいよお取引スタートとなります。
SBI証券に関するQ&A
月曜日AM7:00〜土曜日AM6:30となります。
サマータイム適用時の夏時間は、月曜日AM7:00〜土曜日AM5:30です。
取引に必要となる手数料はありません。スプレッドが実質的にSBI証券に支払う取引手数料ということになります。
SBI証券の会社概要
SBI証券は株式や株価指数、投資信託など様々な金融商品を取り扱うネット総合証券会社です。
同じSBIグループには、住信SBIネット銀行やSBI損保などがあり、幅広い金融サービス事業を展開しています。
会社名 | 株式会社SBI証券 |
---|---|
所在地 | 東京都港区六本木1-6-1 |
電話番号 | 03-5562-7210 |
設立日 | 1999年4月26日 |
資本金 | 483億2,313万円 |
自己資本規制比率 | 277.7% |
SBI証券の総評
これから新たにFXを始めるのであれば、SBI証券で始めるメリットは多いとは言えません。
SBI証券でFX取引をしている方の中には、既にSBI証券で株や投資信託を取引していて、その延長としてFX取引も始めたという方も多いようです。
これからFXを始める方には、FXに特化したFX専門業者を利用することをおすすめします。