OANDAはスキャルピング禁止?
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スキャルピングとは、数秒〜数分の短い時間で繰り返し売買を行い、少額の利益を積み重ねていく取引手法です。
ポジションを保有する時間が短いため、突発的な為替レートの急変動に巻き込まれるリスクが少ない点がメリットです。
こちらのページでは、OANDAのスキャルピングに関する規定や、スキャルピング可否について解説していきます。
規約にはスキャルピングに関する記載あり
OANDAのFX取引に関する規約は、店頭外国為替証拠金取引約款に記載されています。
スキャルピングに関する項目は以下の通りです。
第9条 (禁止行為)お客様は、次の各号に定める行為を行ってはならないことに予め承諾するものとします。
(2) 極めて短時間に機械的に反復して本取引を行う行為
2.前項の禁止行為が行われた場合、また過去に該当する行為が行われたことを当社が確認した場合、当社は事前の通告なく当該口座を凍結し、過去に遡り約定を取り消すことができるものとします。参照:店頭外国為替証拠金取引約款
記載されている「極めて短時間に機械的に反復して本取引を行う行為」には、スキャルピングが該当する可能性があります。
スキャルピングが上記の禁止行為に当てはまると判断された場合、口座凍結となる可能性があります。
さらに最悪のケースでは、過去に行った取引まで取り消しとなることもあります。
OANDA公式のよくある質問
OANDAの約款には短時間取引に関する文言はありますが、スキャルピングという明確な記載はありません。
一方で、OANDA公式サイトにある「よくある質問」には、スキャルピングに関する質問と回答が掲載されています。
スキャルピング取引は禁止ですか?禁止ではございませんが、弊社にてお客様の取引手法に問題があると判断した場合や弊社のカバー先がお客様の取引のカバーを継続することが難しいと判断した場合には、お取引をご遠慮いただく場合がございます。なお、お客様の取引状況、また弊社カバー先のカバー状況、またそのときの相場状況を勘案したのちに弊社にて取引制限を行う場合があるため、具体例を提示することはできかねます。
スキャルピングは禁止していないとしている一方で、取引手法に問題がある場合や、カバー取引が難しい場合には、取引制限や停止となる可能性があります。
従って、スキャルピングの内容によっては禁止と考えられますが、具体的な取引内容については回答していません。
FX業者では、顧客から受けた注文と同じ注文を金融機関に出すことで、為替変動リスクを回避しています。これをカバー取引と言います。
FXは1対1で行う取引のため、顧客が「買い」ならFX業者は「売り」の取引をしていることになります。顧客からの注文を受けたままでいると、FX業者も為替変動リスクを負うことになるため、リスクヘッジとして銀行や証券会社に取引を流します。
しかし、スキャルピングによって短時間の間に膨大な注文が出されると、カバー取引が間に合わなくなる可能性があります。
サポートに問い合わせてみた
よくある質問の回答だけではスキャルピングの可否は断言できないので、OANDAのサポートに実際に問い合わせて、スキャルピング可否について確認してみました。
スキャルピングは禁止されていますか?弊社では、スキャルピング取引において特に制限はございませんが、あまりに間隔が短いとカバー先から苦情が入り、場合によっては取引を控えていただくことがございます。このため、取引間隔は数秒程度以上開けていただくようお願いしております。なお、分単位程度であれば特に問題はありません。
サポートの回答の通り、一般的なスキャルピングであれば取引を制限されることはないでしょう。
ただし、数秒程度で取引を繰り返すいわゆる秒スキャをするのであれば、秒スキャを公認しているFX業者を利用することをおすすめします。
OANDAのスキャルピング適正は?
最後に、OANDAのスキャルピング適正について見ていきます。
OANDAの取引条件や取引環境はスキャルピングに適しているのでしょうか?
スプレッド
OANDAでは複数のコースを用意しており、それぞれ取引条件やプラットフォームが異なります。
ここでは、ベーシックコースのスプレッドを参考にしてみます。
通貨ペア | スプレッド |
---|---|
![]() 米ドル円 |
0.4銭 |
![]() ユーロ円 |
0.7銭 |
![]() ポンド円 |
1.4銭 |
![]() 豪ドル円 |
1.0銭 |
![]() ユーロドル |
0.5pips |
![]() 南アランド円 |
1.3銭 |
※スプレッド調査日:2025/1/16
※原則固定(例外あり)
※正確なスプレッドに関してはOANDA公式サイトにてご確認ください。
ベーシックコースのスプレッドについて言えば、他の人気FX会社や、スキャルピング公認のFX会社と比較するとやや広いです。
約定スピード
OANDAは約定スピードを強みの一つとしているFX業者です。
約定スピードとは、注文ボタンをクリックしてから、FX会社のシステムで約定成立するまでの速さのことです。
インターネットを介して取引を行うFXでは、ボタンをクリックしてから約定するまでの間に、通信による物理的な時間差が必ず生じます。
約定スピードが遅いFX会社では、レートを確認して発注ボタンをクリックしたとしても、約定成立までの間に為替レートが変動する可能性が高くなります。
小さな値幅で利益を狙うスキャルピングでは、狙い通りのレートで約定しやすい約定スピードの速いFX会社が有利です。
OANDAの約定スピードは最速で0.005秒。約定スピードが早く、スリッページが起こりにくいFX会社です。
また、OANDAでは注文到達から約定までにかかった時間とスリッページの発生率を毎週開示しているので参考にしてみると良いでしょう。
ツール
OANDAでは、プロトレーダーからも人気の高いMT4やMT5を使って取引することができます。高度なチャート分析や素早い判断が求められるスキャルピングには最適なツールと言えるでしょう。
また、OANDAではTrading Viewを使って取引をすることも可能です。
TradingViewはアメリカの企業によって開発されたチャートツールです。Trading Viewでは、他のユーザーが作成したものも含めると、十万種類以上ものインジケーターを利用することができます。
また「リプレイモード」という機能を使うと、指定した過去の時間に遡り、その時点のチャートを再現することができます。
リプレイモードでは実際の取引のように、指定した時間より後の値動きが見えない状態で、過去のチャートを振り返ることができます。
OSを問わずウェブ上で動作するので、WindowsだけでなくMacユーザーからも人気のチャートツールです。